妖狐の瞳に恋をした
その後は、車いすで移動を手伝ったり、見学したり忙しく動き

回って、終了の時間になった。

若葉さんと挨拶して施設を出た。

「あ~、もうやってらんない!何で私がこんな小間使いみたいな

 ことしなくちゃいけないの!早く卒業したいわ~」

「あの~、若葉さんは何でこの学校に通っているんですか?」

「え~、私の婚約者の親が介護施設を経営してるのよ。

 良い嫁だって思われるには、介護の勉強をしておいた方がいいでしょ」

「そ、そうなんですね・・・」

「だから笠井さんも私のために、協力するのよ」

「協力って・・・」

「実習報告のレポートしておいて。

 私はこれからデートで忙しいの。頼んだわよ!」

「は、はい・・」
< 31 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop