妖狐の瞳に恋をした
家に着くとリビングの床にぐったりと座り込んだ。

今日一日でとっても疲れた。

若葉さんの正体も知って、疲れは倍に感じる。

「ねえ、翡翠聞いて・・・」

私は先日雑貨屋さんで見つけた狐の置物に話しかけた

翡翠がいなくなってバタバタしていたものの、空虚さはあって

そんな時、この置物を見つけて一目で気に入った

それからは、あの日翡翠に自分の胸の内を素直に語ったように

一日あったことを話していた。

不思議と語った後は、すっきりして一人じゃないような気になる

「実習も後2日、頑張らないとね」

その日は、お風呂に入ると死んだように眠ったのだった
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