ニーハオ!パンヤオ!
「ここにいる神たちは、私たちとは比べものにならないくらい強いある!わざわざ人を雇う必要がないあるよ」

ファリンはそう言い、廊下を進んでいく。迷いそうなほど長い廊下だというのに、ファリンは足を止めることはない。

二十分ほど歩き、天音たちは大広間へと入った。天井には中国神話の神々の姿が描かれ、四つの豪華な玉座が置かれている。

「すごい……」

天音が呟く。その時、どこからか女性の声が聞こえてきた。

「人間のお客様は久しぶりだわ」

天音たちは声を主を探す。すると、大広間の暖炉に突然火がついた。

「えっ!?」

その炎は一瞬にして大きくなる。そして、暖炉から大広間の床に飛び移った。天音たちが言葉を失っている間に、炎は美しい女性の姿へと変わっていく。長い黒髪に、日本の巫女が着るような衣装の女性だ。

「朱雀様、お久しぶりですある」

ファリンがそう言うと、女性はニコリと微笑んだ。

「久しぶりね、ファリン。そして初めまして。私の名は朱雀(すざく)。南の方角と夏を守護しているわ」
< 12 / 25 >

この作品をシェア

pagetop