二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】
夜、島田さんは私の部屋に帰ってきた。
「不動産屋さんに連絡できた?」
「できたできた。伝言ありがとね」
「…マンションの契約の件って言ってたけど…マンション買うの?」
「兄貴がね。俺は連帯保証人だよ」
「お兄さん、ご結婚してるよね?」
「うん。本当は親父に頼みたかったみたいなんだけど、親父も再来年、引退だから、俺にって。
でも兄貴、消防士で収入も安定してるし、心配ないよ」
島田さんはそういうけど自分が結婚してマンション買うときとか、困らないのかな?その時また考えるとか・・でも、付き合って3カ月で結婚を意識しているようなこと、私からは言えない。なんとなくモヤモヤするけど、もうこれ以上は聞けない。
私が本部のプロジェクトにきて半年がたった。もうすぐシステムも無事に納品でき、もうすぐプロジェクトは解散になる。
私は引き続き今の所属のまま次のプロジェクトに参加することになるが、島田さんは恐らく異動だろう。しかも、島田さんは、開発部門以外で希望をだしていると言っていた。具体的に何をやりたいかは、あまり教えてくれない。