二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】

これから島田さんの実家へ皆で向かおうということになった。

既に島田さんのご実家へは奥さんたちから連絡がいっていて、事実と確認ができた旨、奥さんが電話をしていた。

２台の車でご実家へ向かう。

奥さんは自分の両親の車私が自分の夫の助手席に乗る姿を実際に見てどんな気持ちなんだろう
悲しいに違いない。当たり前だ。想像するだけで苦しかったはずなのに目の前でその光景を見るのは、いたたまれないだろう。

だけど、仕方がない。助手席に乗り、出発する。
車中、言いたいこと聞きたいことたくさんありすぎて何から話していいのかわからない。

「どうして騙したの？ずっと二股が通用すると思ったの？」

「・・・」

「私のこと、騙してたんでしょ？」

「いや。」

「いやってなに？結婚しないって言ってたのに結婚してたじゃん」

「俺は愛海と一緒にいたいと思った。籍は入れざる得なかったけど離婚するつもりだった。事実、ずっと愛海の側にいただろ？」

なんて人なんだろう。そんなことが通用するとでも思っているのか。

あんなに、人を泣かせるなんて。ましてや自分の奥さんだ。

「あんなに奥さん泣かせて、なんとも思わないの？」

「・・・」