二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】
マンション問題・・・慰謝料もあるだろうし、彼一人ではとても払いきれないだろう。
だとしたら、ご実家のご両親に借金を申し込むか、お兄さんにまで頼るのかそれは島田家の問題なのだろうが、そんなときに、平気でお兄さんに会社に泊まると嘘をつける彼って…父の言っていた「人間性」ってこういうところなのだろうか。
でも、結局は私に会いたい、一緒にいたい、大好きだと言われ続け、結局、今日はもう遅いし、と私の部屋に泊まった。
それから2週間ほどたったころ、会社に奥さんから電話がかかってきた。
「町村さん?島田ですけど」
島田って‥‥まだ離婚してないから、まあ、島田さんなのかもしれないけどさ。。
「あれから、祥宏とは会ってます?」
「えっと‥‥話し合いがどんな状況かお話聞くのに2回ほど・・」
嘘だ。本当はもっと会ってる。
現に昨日から北海道出張の彼は、その前日兄貴の家より私の部屋のほうが空港に近いから、といいなが泊まって行った。
「話し合い…って、どんな?私たちは離婚しないことになったし、あなたとの話し合いは別れ話をこじらせてる?あのあと、彼と一緒にマンションで暮らしてるし。パパが結構怒ってて、絶対離婚だって騒いでたけど、やっと先週説得して、彼も含めて食事したし。」
離婚はしないと決まったものの、今回の出張がまた嘘ではないか、と疑ったので私が会社にいるかどうかの確認で電話してきたということか・・・・
頭の中が真っ白になり血の気が引くのがわかる。座っているのに、力が入らず、椅子から転げ落ちそうになる。