二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】

翌朝、ゆっくり目に起きたけど体がダルい。明け方まで、東山さんはとても丁寧に愛してくれた。経験の少ない私に一々反応を確かめるように、優しく、長い時間触れてくる。悪く言えば、しつこいのかも。

急なお出かけなので必要なものをコンビニで買ってきて、支度したあと電車で横浜に移動する。

パンケーキ屋さんの開店時間前には到着したのにすでに2時間待ちだ。2時間後お店に戻ってくればいい、とのことだったのでデートスポットの有名な公園を散歩することにする。

今日は晴天だし、家族連れやカップル、ランニングしている人などそれなりの混み具合だ。こんなデートの王道みたいなところに東山さんと来るなんて想定外すぎてどうしていいのかわからなくなる。

ゆっくりと一緒に歩き、他愛のない話をポツリポツリとしながら空いていたベンチに並んで腰かける。東山さんはスキンシップがほとんどない。座っている距離もべったり近くではない。

横浜に住んでいる東山さんは、色々なお店に詳しい。この前一緒に見た雑誌のお店、行きたいな、と私が言うと、もっと良いところに連れてってあげるよ、とニコニコしながら言ってくれる。さすが、大人だな、と思いつつ、誰と行ったのかな、とすぐにモヤモヤに変わる。

東山さんと一緒にいるだけで嬉しいのは確かだ。だけど、それ以上にいつも悲しい。
もしかしたら、一緒にいるのはそろそろ限界なのかもしれない。

あっという間に2時間たち、お店に戻りパンケーキ。女性に人気のお店で、店内も女性客が圧倒的に多く、男性はいたとしてもカップルばかりだ。