real feel
「おねぇ、おねぇ!ちょっとこっちに来て~!」
あかりが私を呼んでいる。
傍にいるのは菜津美と美生さんと赤ちゃん。
「俺と話してるのに、まったく。自己中なやつだな」
シュウにぃに言われたくないよ。
「じゃ、奥様と赤ちゃんとも話してくるね」
不貞腐れるシュウにぃを置いて、あかりたちの元へ。
「なつみんがね、赤ちゃんを抱っこする練習してるの。ほら、おねぇも練習させてもらいなよ!」
見ると、壊れ物を扱うように大事そうに赤ちゃんを抱いている菜津美が母性に満ちた笑顔になっていた。
それを見守っている美生さんも、とっても優しい笑顔。
「可愛いね。大地くん……だったよね」
北国生まれの大地くん。
美男美女の両親から生まれてきたんだから、イケメンな男の子になるに違いない。
「まひろも、抱っこさせてもらう?とっても癒されるよ」
「そうね是非。いいかな、美生さん」
「もちろんよ。いっぱい抱っこしてあげて!こっちにいるときしか会えないから」
菜津美が抱いていた大地くんを、そうっと優しく抱っこさせてもらう。
目がくりくりしていて、きょとんとした眼差しに自然と顔がほころんだ。
「あれ?おねぇって意外と赤ちゃん抱くの平気なんだ。もっとおろおろするんじゃないかと思ったのにー」
「何言ってるの。あかりが赤ちゃんの頃は私がよく抱っこしてあげたんだからね!赤ちゃんや小さい子の扱いには慣れてるのよ」
そうよあの当時は両親が離婚してて、お母さんひとりじゃ大変だから私がよく子育ての手伝いもしていた。
オムツだって替えられるし、ミルクも飲ませてあげられるんだから。
「そっか、私で予行練習はできてるんだね。じゃ、なつみん頑張らないと!」
………え?
もしかして?
「菜津美……。もう、できちゃったの?」
考えてみればイチにぃは私たちより10歳年上なんだから、早く子供が欲しいとか言いそうだけど。
「え?いやだまひろ……。まだだよ!だってまだ結婚して3週間だよ。いくらなんでも早いでしょ」
あかりが私を呼んでいる。
傍にいるのは菜津美と美生さんと赤ちゃん。
「俺と話してるのに、まったく。自己中なやつだな」
シュウにぃに言われたくないよ。
「じゃ、奥様と赤ちゃんとも話してくるね」
不貞腐れるシュウにぃを置いて、あかりたちの元へ。
「なつみんがね、赤ちゃんを抱っこする練習してるの。ほら、おねぇも練習させてもらいなよ!」
見ると、壊れ物を扱うように大事そうに赤ちゃんを抱いている菜津美が母性に満ちた笑顔になっていた。
それを見守っている美生さんも、とっても優しい笑顔。
「可愛いね。大地くん……だったよね」
北国生まれの大地くん。
美男美女の両親から生まれてきたんだから、イケメンな男の子になるに違いない。
「まひろも、抱っこさせてもらう?とっても癒されるよ」
「そうね是非。いいかな、美生さん」
「もちろんよ。いっぱい抱っこしてあげて!こっちにいるときしか会えないから」
菜津美が抱いていた大地くんを、そうっと優しく抱っこさせてもらう。
目がくりくりしていて、きょとんとした眼差しに自然と顔がほころんだ。
「あれ?おねぇって意外と赤ちゃん抱くの平気なんだ。もっとおろおろするんじゃないかと思ったのにー」
「何言ってるの。あかりが赤ちゃんの頃は私がよく抱っこしてあげたんだからね!赤ちゃんや小さい子の扱いには慣れてるのよ」
そうよあの当時は両親が離婚してて、お母さんひとりじゃ大変だから私がよく子育ての手伝いもしていた。
オムツだって替えられるし、ミルクも飲ませてあげられるんだから。
「そっか、私で予行練習はできてるんだね。じゃ、なつみん頑張らないと!」
………え?
もしかして?
「菜津美……。もう、できちゃったの?」
考えてみればイチにぃは私たちより10歳年上なんだから、早く子供が欲しいとか言いそうだけど。
「え?いやだまひろ……。まだだよ!だってまだ結婚して3週間だよ。いくらなんでも早いでしょ」