First Snow
「ずっと好きで告白して付き合えて。でも相手は一個上の先輩だから1年くらいはとっても楽しかったけど、だんだんと相手は受験に追い込まれて行くじゃん?そして彼女にはやりたいことがあって…でも自分の存在を気にして進学の道を間違えそうになっている。だから…」
………翔太郎くんの口から聞かされる真実に震える体。
何それ…そんなの、知らない。
「そんな彼女の姿は見たくないし、かと言って離れてしまった後付き合うことを続けていけるか不安もあったから、自分から別れを切り出して逃げ出したんだよ」
どんな気持ちで、あの日…私に別れを切り出したのか。
幼いながらにいっぱい考えて、答えを出したあの頃の彼は…
「他に好きな人ができた、とでも言えば彼女も納得してすぐ別れれると思ったらしい。そんな子いないのに、馬鹿だよなぁ」
「………っ」
「遠距離することに自信がなかった自分とそんな言葉で彼女を傷つけて手放したこと、今でもずっと後悔してるんだって」
私の知らない真実が次々と明かされ……気づいたら私の頬には、涙が溢れていた。
私のせいだ、私のせいで…輝を傷つけていた。
もっとちゃんとお互いに話し合えてれば、例え別れる結果になったとしても納得した形で別れられていたであろう。
でも言葉足らずで、遠慮しあって、結果的に最悪の形で別れてしまった私たち。
きっと、幼かった日の過ち。