欲しがりな幼なじみ
ふわりと、花が咲いたように笑う世菜のことが、
小さい時からずっと好きだった。
ただ、自分の気持ちを伝えて、今の関係が壊れるのが怖かった。
世菜の隣にいられないのは、絶対に嫌だったから。
でも、俺じゃない他の奴が、世菜の隣を歩くことの方が何倍も嫌だということに気づいた。
『竹内くんは大人っぽいね』なんて、よく言われる。
大きな勘違いだ。
俺は周りが思ってるより大人じゃない。
好きな人の恋を応援しよう、だなんて思えない。
世菜が自分に気を向けてくれるのなら、何でもする。
『司、佐々木さんと噂になってるけど……大丈夫?』
『周りの人に噂のことで何か嫌なことされたら言ってね。助けるから』