欲しがりな幼なじみ
靴箱でローファーに履き替えて、学校を出る。
「さっきは、ありがとう」
「いいよ」
司は、小さい頃からずっと私の隣にいてくれた。
思えば、1人で何とかしようとする私を、司はいつも見守って、時には背中を押してくれていた。
「……何かあったら、司のこと頼ってもいいかな?」
私の小さな声に、司は一瞬目を見開いて
そして困ったように笑った。
「今は、それだけで十分」
びゅっと冷たい風が吹く。
隣を歩く司の温もりを求めて、私は一歩、距離を詰めた。