欲しがりな幼なじみ
ううん、と志保は首を振る。
志保は頭がいいから分かるのかな。由良くんの考えてること。
わたしは、分からないよ。
志保も知ってるでしょ?
わたし、作者の考えていることを述べよ、とか、そういう問題苦手なんだ。
「由良くんには、由良くんの"戻りたくない理由"があるんだと思うよ」
「理由?」
「そう。結佳が気付くまで待ってるのかもね」
……そんなことを言われても。
言ってくれなきゃ分かんないよ、由良くん。
授業の始まりを知らせるチャイムが鳴る。
わたしは小さくため息をついて、スマホのメッセージアプリを開いた。