【完】俺様彼氏は、甘く噛みつく。
「あの……駆くん、今からどこに行くの?」


不安げに眉を下げる今宵。


か弱そうで、守ってあげたくなるような子だなって第一印象だったはずだけど。


守るどころか、暴きたいよね。


「その膝の汚れを落とせるところ」


そう言ってみたら、パンパンとスカートを叩く今宵。
天然かよ。


プッと噴き出した俺を今宵は不思議そうに見た。


「汚れてないよ……?」


じゃねーよ。


「汚れてんだろ。俺以外の男に触られたら全部汚いの」


覚えといて、しっかりと。

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