【完】俺様彼氏は、甘く噛みつく。
そんなあたしの唇を駆くんの人差し指がつんと押しもどす。


「きれいだよね。あでやかっていうか」


「……うん」


そう思ってもわざわざ言わなくてもいいのに……。


ヤキモチのもやもやがお腹を埋め尽くしていく。


こつんとあたしの頭に頭をぶつけた駆くんは、口角を上げて、耳元でささやいた。


「……でも俺は今宵が、超絶一位」


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