【完】俺様彼氏は、甘く噛みつく。

「……なにしてんだよ」



呆れ笑いの駆くんの声。



「ふふ……っ、本当だね」



間抜けすぎて、面白くなっちゃって噴きだした。


って笑ってる場合じゃない……!



「駆くんは濡れてない?」



くるりと振り返ってみると、全然濡れてなかった。



「……よかった」



ほっと息を吐いたとき。



「よくねーよ。そんな姿見せといて、何言ってんの?」



駆くんの瞳がゆらっとあたしを映す。



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