完璧人間サマは私に夢中。

「お待たせ。」


「こっちも終わった!!」


カレンちゃんを始めとした残りの生徒会メンバーが一気に集まってきて、全員が学食に揃った。



「準備お疲れ様。

 今日は全員バラバラになるから

 常に無線機を気にかけておいて。

 疑問や確認があればすぐに俺に聞くこと。

 ただし話し合いの時間中の使用は禁止。

 時間厳守でスケジュール通りいくから、

 遅れることのないよう運営して。」


淡々と業務連絡をするレオ先パイ。



表情筋を一切使っていない無表情の先パイは、こういう業務連絡だとか、私以外と会話している時にしか見られない。


未だにレオ先パイが普段笑わない人だったなんて信じられないなぁ。



今だって、ほら。


業務連絡が終わって、私の視線に気づいたレオ先パイはふんわりと優しい笑顔を向けてくれる。


私も微笑みを返し、ぺこりと会釈をしておいた。




「じゃあ会計2人が受付して。

 他の人は学食までの案内。

 兎羽と俺で学食の管理ね。…解散。」




こうして生徒会フォーラムが幕を開けようとしていた。





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