完璧人間サマは私に夢中。

『マサ。リン。』


「白咲高等学校執行部の皆さん、

 お騒がせして申し訳ございません。

 お怪我はありませんでしょうか?」


左耳からレオ先パイの声が聞こえたと思ったら、マサ先パイがお茶をかけてしまった人に謝り、丁寧な対応をし始めた。



「お騒がせしてすみませんー!

 お茶をお持ちしました!」


私が最後に届けるはずだった学校の人に、凛ちゃんが代わりのお茶を持っていくのが見える。




ハッと気がついて、私も頭を深く下げる。


「大変申し訳ありませんでした…!」


依然として真っ白で上手く働いてくれない頭。


ドクドクと強く速く脈打つ心臓。



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