完璧人間サマは私に夢中。

「「「きゃーーー!!!」」」


女性の叫び声がし、何事かと思って声が聞こえる方を見ると、アレンジされた制服を身にまとったレオ先パイがこちらに歩いてきていた。



軽く口角を上げただけの表情で、周りの大勢の女の人のことを知覚していない様子。


叫んでる人も多いけど、話しかけてる人も多い。


そんなたくさんの女性を完璧にスルーし、一直線で私の元へ来たレオ先パイ。




「何あの女!」


「生徒会だからって贔屓されるのマジないわー。」



うぅ…。


甲高い声が私に向けていくつも放たれる。



レオ先パイみたく聞こえないフリをしてみるけど、やはりどうしても落ち着かない。




「兎羽、お疲れ様。

 やっぱりその格好、よく似合ってる。」


「ありがとうございます。」



「ラスト1時間、一緒に頑張ろうか。」


「はい!」


私にだけ向けられる、優しく甘い笑顔。


ドキドキと胸が鳴っているように感じるのは、きっと気のせいじゃない。





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