完璧人間サマは私に夢中。
レオ先パイが来てからは、お客さんの男女比が一変した。
少し女子のが多いかなーってくらいのほぼ1対1だったのが、99.9%女子になった。
私や凛ちゃんが応対すると、舌打ちやあからさまな嫌な顔が飛んでくる。
私達別に悪いことしてないのに…。
レオ先パイの外見は、女性の性格を変えてしまうくらい強力すぎる威力を持っているのだと再認識。
嫌な顔をされようが、気にしないフリをして接客を続ける。
「いらっしゃいませ!
ご注文はお決まりですか?」
くるっと振り返りながら、お客さんに話しかける。
あれ、珍しい。男の人だ。
茶髪の隙間からたくさんのピアスが見えるイケメンさん。
髪型もオシャレだし、美容師さんか何かなのかな?
「ご注文はね〜、キ・ミ♪」
にっこり笑顔で私の質問に答えてくれたらしいイケメンさん。
注文が私って、どういうこと??
「おー、新鮮な反応だ。
最近咲雪ちゃんは上手くスルーするように
なっちゃったからなぁ。」
「えっと…?ご注文は…。」
長居されると回転率的な問題が…!
と思って人が並んでいる列を見ると、既にあと数人になっていた。
あ、そっか。もう終わりの時間に近いのか。
「んー、じゃあ1番人気なヤツで。」
「あ、はい!」
謎のイケメンさんはやっとまともな注文をしてくれた。
慣れた手付きでトゥンカロンを包装して、手渡そうとする。