完璧人間サマは私に夢中。

今レオ先パイはどんな表情をしているんだろう。



どんなことを思っているんだろう。






長い長い沈黙は、レオ先パイによって破られた。



「俺とは付き合えないって、

 本気で言ってるの…?」


完璧人間サマが言っているとは思えないほど、震えた弱々しい声。




「私じゃ、レオ先パイにふさわしくありません。」




「兎羽が…、

 兎羽がふさわしくないなら、

 俺は誰とも恋人になれないよ…?」


兎羽しかいらないんだ…。


ぎりぎり聞き取れる程の声量。




レオ先パイのショックが現れてるようで、胸が痛む。




< 183 / 237 >

この作品をシェア

pagetop