完璧人間サマは私に夢中。
「否定しなくてもいいのに。
…さて、と。話を戻すよ。
兎羽とカレンで生徒会企画か校内装飾か
選んでほしいんだけど、どうする?」
レオ先パイ切り替え早っ。
確か凛ちゃんが生徒会企画担当だったよね。
なら生徒会企画がいいなぁ。
美術力ないから装飾なんて困るだろうし…。
「あ、じゃあ…。」
「カレン生徒会企画やる。」
「え…。」
「だって、生徒会企画を1年と2年で担当を組むのは
来年度わかる人がいるようにする為でしょう?
ならアタシがやるのが適任だわ。」
ふふん、と効果音がつきそうな仕草で言い張るカレンちゃん。
「…なかなか頭が回るようだね。」
「ありがとうございます。」
カレンちゃんは綺麗な作り笑顔をレオ先パイに向けた。
「兎羽は校内装飾でいい?
俺がフォローするから、ね?」
「わかりました…。」
「体育祭の事前準備は2年でやるから
兎羽とカレンは当日だけ手伝って。」
1年生は体育祭の2週間前に林間学校に行くから準備期間がなさすぎるからね、と付け加えてくれるレオ先パイ。
足を引っ張らないように頑張らなきゃ!
心の中で気合を入れ直した。