完璧人間サマは私に夢中。
「お、早いな。
さすがは生徒会の2人だ。」
広間につくと先生達以外まだ誰も来ていなかった。
広間の壁にあった時計を見てみると集合時間の15分前。
流石に早すぎる。
時間とか移動とか、完全にカレンちゃん任せだったから気にもとめなかったのは私だけどさ。
カレンちゃん時間間違えてたのかな?なんて思った矢先…。
「お手伝いできることはありますか?
1学年に200人もいるのですから
準備が大変だと思い、少し早めに来ました。」
カレンちゃんはにっこりとしたたかな笑みを浮かべていらっしゃった。
これはいわゆる…点数稼ぎってやつですね…?
こんな露骨に!?と思ったけど、実際準備が大変だったのか先生からお願いという名の命令がとんできた。
…カレンちゃんだけでなく私にも。
いや、別に気にしないしちゃんとやるけどさ。
巻き添えくらって嬉しい人はなかなかいないんじゃないかな。
カレンちゃんが高さが膝くらいのミニテーブルを設置してそのテーブルに私が座布団を8枚ずつ少し乱雑に重ねて置く。
それを結構な回数繰り返した後は男女別になったくじの箱を持たされて広間の入り口に立たされた。
うぅ…。
微妙にしゃがんで座布団置かなきゃならなかったから腰が痛い…。
なんて思いながら先生に言われた通り、広間に次々とやってくる同級生にくじを引いてもらう。
私が女子、カレンちゃんが男子用のくじ。
テキパキとスムーズに指示を出して、男女間違えてくじを引かないようにしてくれるカレンちゃん。
生徒会に立候補するだけあって、慣れた様子だ。
私もこんな風にテキパキとやれるようになるのかな…?
きっと生徒会の仕事で必要だから生徒会の人はみんな対人スキルが高いんだよね…?
「女子用です…!」
私はただこれだけを延々と繰り返し叫んでいた。