完璧人間サマは私に夢中。

「お、トワちゃんじゃーん!お疲れ☆」


「とわー!昼ぶりー!」


副会長の2人が入ってくる。


「凛ちゃん、マサ先パイ、こんにちは。」


「あり?

 今日は絶対来てって言われたのに

 本人いねーじゃん。」


「そろそろ来るかと…。」


「ねーレオ!聞いてよ!

 とわ、林間で兎羽ぴょんってあだ名つけられたんだって!」


「え、ちょ、凛ちゃん!?」


定位置に座った凛ちゃんが突然言った。



私別にそのあだ名気に入ってる訳じゃないよ!?


うさぎちゃんだとかうさちゃんよりマシってだけだよ!?




「兎羽ぴょん…。」


隣のユート先パイがつぶやく。


口に出して確認しなくていいですよ!?



「ふふっ。

 兎羽はかわいいから

 可愛いあだ名がよく似合うね。」


優しく微笑んでくれるレオ先パイ。



「兎羽ぴょん。

 うさぎが羽を使って飛んでるってこと…?」


「なんで深読みしようとするんですか!?」


リヒト先パイが変なことを言っていたからつい叫んでしまった。



「兎羽がぴょんぴょん跳ねてたら超可愛い。

 …体育祭に跳ねる競技を足そうかな。」


「やめてくださいね!?」


「おー、いんじゃね?

 毎年代わり映えしないし、いい改革だなー。」


「ぴょんぴょんって何だ?縄跳び?」


レオ先パイのおかしな提案にマサ先パイと凛ちゃんが食いつく。



マジでやめて…。





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