完璧人間サマは私に夢中。
「失礼します…?」
未だになんて言って入っていいのかわからない生徒会室。
先パイ方は友達に挨拶するくらい軽い挨拶で入ってくるし、カレンちゃんは無言だしで後輩の無難な挨拶の仕方がわからない。
「兎羽。」
ぱぁっと笑顔に変わるレオ先パイ。
…やっぱり犬?レトリバー?
「よーっす。林間楽しかったか?」
ユート先パイが声をかけてくれる。
今はレオ先パイ、ユート先パイ、リヒト先パイがいる。
カレンちゃんが全員に集まるよう声をかけたらしいから、そのうち全員揃うだろう。
「はい!レクで新しい友達ができました。」
「レクなー…。
オレんとこ地図できんかったわ。懐かし。」
「兎羽は地図作れた?」
「ギリギリでなんとか!
景品ももらえました。」
「さすが俺の兎羽。」
「俺の…?
トワはレオのになったんだね。」
うんうん、と頷くリヒト先パイ。
「いや、違いますよ…?
もうあの人おかしいんで
スルーの方向でお願いします。」
私がリヒト先パイに弁明した所で、ドアが開く。