完璧人間サマは私に夢中。

「失礼します…?」


未だになんて言って入っていいのかわからない生徒会室。


先パイ方は友達に挨拶するくらい軽い挨拶で入ってくるし、カレンちゃんは無言だしで後輩の無難な挨拶の仕方がわからない。



「兎羽。」


ぱぁっと笑顔に変わるレオ先パイ。


…やっぱり犬?レトリバー?



「よーっす。林間楽しかったか?」


ユート先パイが声をかけてくれる。


今はレオ先パイ、ユート先パイ、リヒト先パイがいる。


カレンちゃんが全員に集まるよう声をかけたらしいから、そのうち全員揃うだろう。



「はい!レクで新しい友達ができました。」


「レクなー…。

 オレんとこ地図できんかったわ。懐かし。」



「兎羽は地図作れた?」


「ギリギリでなんとか!

 景品ももらえました。」


「さすが俺の兎羽。」



「俺の…?

 トワはレオのになったんだね。」


うんうん、と頷くリヒト先パイ。


「いや、違いますよ…?

 もうあの人おかしいんで

 スルーの方向でお願いします。」


私がリヒト先パイに弁明した所で、ドアが開く。



< 75 / 237 >

この作品をシェア

pagetop