いたずらな入江くん


「こんなんじゃもう出られない………っ」


明らかにキスマーク。


髪で隠れない位置だし、こんな首もとを平気でさらけ出すなんてそんなことわたしにはできない。


どうしようどうしようと小さく慌てていると、

ふわり、と黒いマントがわたしの背中にまわってきた。


「………これで、見えないよ」


入江くんが、自分が身に付けているマントをわたしに着せてくれたんだ。


たしかに、これなら見えない。

というか………

「わたしの衣装ごと、見えなくなっちゃった」


「………ん、それでいいよ」


「…………えっ………?」


「…………マスター、どっか行ったね。今のうちに、出ようか」


「あ、う、うん…」


さっきまでの出来事が、なかったかのよう。


もう、わたし一人ドキドキして、ドキドキさせられて…………。


意味、わかんない。


「これからは……せっかちになろうかな」

なんて。


──ほんとに意味わからないよ、入江くん。



*おわり*


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