素直になれない夏の終わり
「……何するのよ」
「いや、なっちゃんが何してるの!ピクニックに行くって言ってるでしょ、なのになんでまた寝るの」
「行く気がないからじゃない?」
天気がいいおかげでそれほど寒くもないので、この際布団がなくても構わないと、夏歩は早々に取り返すのを諦めて、ベッドの上で体を丸める。
「行く気がないなんて寂しいこと言わないでさ、行ったらきっと楽しいよ」
「……休みの日くらい家でゆっくりしてたい」
「それは次の休みにしよう」
だから起きて、支度して!と津田はしつこく夏歩の体を揺さぶる。
「ほら、なっちゃん。いい加減諦めて」
「……私じゃなくて津田くんが諦めるべきだと思う。そうすれば全部丸く収まる」
何言ってるの、いいから起きて!と津田は全く取り合わない。
「今度の休みは好きなだけ家でゆっくりする日でいいから、俺も一緒にゆっくりするから、今日はお出かけしようよ!」
「……一緒にゆっくりする意味がわからない」