【極上旦那様シリーズ】きみのすべてを奪うから~クールなCEOと夫婦遊戯~
「ン、ふ、ぁ……」
さっきのキスとは明らかに性質が違っていて、巧みな舌使いで私の唇を器用に開かせた彼は、甘い唾液とともにチーズを私の舌の上へと転がした。
尊さんの顔はゆったりと離れていき、「美味しい?」と妖艶な笑みが問う。
今のって、口移しだよね……?
恥ずかしさに頬を熱くしながらも、口の中に残る風味を確かめるように味わう。
「ワインと、チーズ……それに」
「それに?」
「尊さんの味が、します……」
感じたことを正直に伝えると、尊さんは興味を惹かれたように、私の顔を覗き込んだ。
「俺の味って、どんな感じ?」
「甘くて、病みつきになる……でも、食べすぎたら全身に毒が回っちゃう、禁断のフルーツみたいな……?」
私の説明を聞いた彼はおかしそうにふふっと笑い、それから手を伸ばして私の髪を撫でながら、意地悪く問いかけた。
「じゃあ、もう食べない方がいいのかな?」
「え……?」
「俺の毒に侵されたら困るだろ?」