【極上旦那様シリーズ】きみのすべてを奪うから~クールなCEOと夫婦遊戯~
その中には先ほどの木刀を手にした男性や、凶器こそ持っていないがプロレスラーのような体つきをした男性も数人いて、とにかく柄が悪い。
それでも勝又さんには忠誠心があるようだから、彼がなにか指示しなければ手を出してくるようなことはないだろうけど……私は今から勝又さんに歯向かおうとしているのだ。
もしかしたら、最悪生きて帰れないかもしれない。
……それでも、私は私のやるべきことをやると決めたんだから。
応接ソファに座って改めて自分の覚悟に向き合っていたその時、ガチャリとドアが開いて鮮やかなピンク色の髪が目に飛び込んできた。
「凛子!」
「美織……! ごめんね、私……!」
私たちは互いに駆け寄って、ぎゅっと抱き合った。凛子は涙を流していて、怪我でもしていないかと心配になる。
「大丈夫? なにもされてない?」
「私は平気……でも、代わりに美織がここにいなきゃならないんでしょ?」
「いいの、私は。……若頭さんと話があるから」
凛子の向こう側にいる彼にまっすぐ視線を合わせ、私は淡々と告げた。勝又さんはつかつかと私たちの元に歩み寄ってくると、凛子の首根っこをむんずと掴む。