【極上旦那様シリーズ】きみのすべてを奪うから~クールなCEOと夫婦遊戯~
「い、痛っ……」
「お前にもう用はない。出ていけ」
「ちょっと! 凛子に乱暴しないで!」
勝又さんは私の言葉を無視して凛子を組員たちの手に引き渡すと、「お前ら全員外に出てろ」と指示してこちらへ戻ってきた。
ふたりきりになったところで、勝又さんは私を再度ソファに座らせる。そして、自分が締めていたネクタイを外して私の両手首を後ろで固定するように縛った。おそらく、逃げられないようにするためだろう。
「沖田さんさ」
私の手を縛り終えた勝又さんは、話しながらゆったりと向かい側のソファに移動し、腰を下ろす。そこからまっすぐに射抜くような視線を向けてこう言った。
「俺の女になってよ」
……この人は何を言っているのだろう。私がここにいるのは、そんなふざけた話をするためなんかじゃないのに。私は彼を見つめ返し、きっぱりと告げる。
「……お断りします。私はが今日ここへ来たのは、あなたと支店長の企みを告発する意思を表明したかったからです。一度は脅しに屈してしまったけれど……やっぱり見過ごすことなんかできない」
「へえ。いいの? あの写真、婚約者サマに見られても」