【極上旦那様シリーズ】きみのすべてを奪うから~クールなCEOと夫婦遊戯~

そんな身勝手な発言をした彼は、ぎゅっと私の胸を掴むと同時に、奪うようなキスで私の唇をふさいだ。

ひどい、尊さん…….。私をその気にさせるって、食べ物とかお酒とか、他愛のない会話で簡単に済むと思っていたの?

しかも、出張中〝ほかの女に触れない〟って、まるで私という婚約者がいるせいで思い通りに遊べないないみたいな言い方するなんて……!

私はいやいやと首を振ってキスから逃れると、思い切り腕を突っ張り彼の胸を突き飛ばした。ベッドに尻もちをつき呆然とする彼に、私は怒りで肩を震わせながら言い放つ。

「わ、私っ、その気になんて一切なってませんから! 気が狂って困るんだったら、そういうお店にでも出向いてください!」

ああもう……大きい声を出したから、頭がズキズキする。思わず額に手に当てて痛みに耐えていると、尊さんは心底不思議そうにつぶやいた。

「……俺のなにが不満なんだ?」

……は!? と思わず品のない返しをしそうになったけれど、なんとか踏みとどまって彼を睨みつけるにとどめておく。すると、尊さんは乱れた前髪をかき上げながら、こう続けた。

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