その少女は夢を見る


「呼んだ?」



そんな声が聞こえた方を向くと、にこにこと笑う美形の男の人が居た。



『は?』



思わずそんな声が出てきてしまう。



僕は今新撰組って言ったんだけどな。



「にしても君、何で新撰組って名前を知ってるの?新撰組になるのは明日からなんだけど…?」



…あー、これ、



『詰んだ。』



神羅〈呑気だね!?〉



新撰組を何故知ってるか?



飛び降りたら自称神に何故か過去に行って歴史を変えてもいいから今の時代さえ壊れるようなことしようとしてる奴からこの時代を守れとか言われたんだよ。



…今すぐあの世へ行きたくなってきた(遠い目)



「ふーん…君、何か怪しいね。」



『やだ何この小説で読んだ感、これから待ってるの拷問な気しかしない。』



「よく分かってるね?とりあえず…付いてきてもらおうか?」



『全力お断りでお願いします。』



「聞くと思ってる?」



これヤバイよ、この人目を離したらすぐに刀抜くよ絶対。



死ぬにはまだ早いかな(真顔)



『待ってください今殺さないでせめて土方さんと斎藤さん辺りに会ってから殺してください。』



歴女を舐めないで欲しい、新撰組で有名なお二人にくらいは会いたい。



沖田総司は嫌、会ったら死にそう。



「…土方さんと一くんの名前を真っ先に出すなんてね。」



『そりゃあまあ僕ですから。』



「どういうこと?」



『ちょっと自分でも何言ってるか分かんないですかね。』



馬鹿だなって思った?



馬鹿ですが何か??



おいこら自称神何腹抱えて笑ってんだそんなにツボに入ったかこら。



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