一途な執事と甘いティータイム
なんだかムカついて、キッと大河を睨みつけた。
それと同時に大河がこちらを見たようでバッチリ目が合った。
本当に最低。
目も合わせたくなくて、すぐに目線を逸らした。
「ねぇ、それよりもさ!この前撮影した俺が表紙の雑誌の見本ができたんだけど一緒に見ない?」
そうだ、とカバンの中から1冊の雑誌を取り出して、自分の机の上に置いた。
「え、大夢くんが表紙の雑誌!?」
「めっちゃ気になる!」
さすが大河大好きなクラスの女子たち。
くるりと体の向きを変えて、私の取り巻きたちは大河の方へと流れて行った。
なにアイツ。
女の子たちにチヤホヤされたいだけじゃん。
またイラッとして大河の方を睨むと、大河はニコッと微笑んだ。