一途な執事と甘いティータイム
「もし大夢のところに行ってしまったら……そんなこと考えて今日一日ずっとソワソワしてた」
それよりもあんな事件が起こるとは思ってもいなかった、と苦笑いをする有嶋。
あの有嶋がソワソワするなんて、私には想像がつかない。
「菓乃があの男たちに襲われそうになっているのを見て、すぐにでもぶん殴りたいと思った。あんな奴らに菓乃を渡したくない。指一本触れさせたくない」
私の両肩を掴む有嶋の手に力が入る。
「本当は今すぐにでも菓乃を俺のものにしたい」
「……っ」
そんな優しい目を向けるのはずるい。
そんな目で見つめられたら……
「ずっと俺の傍にいて欲しい。菓乃の傍にいたい。執事としてじゃなくて有嶋 悠生として」
有嶋からの2度目の告白。
私は────