一途な執事と甘いティータイム
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「すごい今日はご機嫌だね!いい事あった?」
次の日学校へ行けば、美菜子にそう聞かれた。
「えっ?なんで?」
「朝からずっとニコニコしてるから、いい事あったのかなーって」
早く明日にならないかと早めに布団に入った昨日の夜。
今日の放課後をずっと楽しみにしていた。
「そんなことないけど……あれかな?今日の夕飯が煮込みハンバーグだからかな?」
私にとっては特別なことだけど、カラオケに行くなんてことはきっと美菜子にとっては普通のこと。
不審に思われたくなくて適当な答えを言うと、美菜子は「遠足前の小学生みたいだね」と笑っていた。
確かにその感覚と今の私の気持ちは似ているかもしれない。
そうこうしていると、あっという間に放課後になった。
楽しみなことがあると時間が経つのが早く感じる。
今日は約束通り、校門前で有嶋と待ち合わせ。