何度だって、君を好きだと言うよ
美術室に向かうと

「ねぇ、凪沙…」

「何?」

「一ノ宮くんってどんな人?」

「どうしたの?」

「別に」

「流星の友達だよ、あと
見た目と違って熱心なやつだよ」

「そうなんだ……」

「お疲れ様」

「星愛、おつかれ」

「お疲れ様です、桜井先生」

「………春樹くん…」

「最近、ご飯ちゃんと食べてる?」

「関係ない…彼女の妹だから心配してるの?
それとも、元家庭教師として?」

「知ってるくせに、私が両親から愛されてないこと」

「美桜のほうが愛されてるから、二人で馬鹿にしてるの?
ねぇ……私はなんのために生きてるの?」
その問いに春樹くんは何も答えなかった。

「部活終わったら家まで送るから」

「いや」

部活が終わると、バスケ部が帰っていた。
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