何度だって、君を好きだと言うよ

「ただいま……」

「…………」

「…………」

両親にとって、私は幽霊と同じで帰ってきても挨拶なんて返してくれた試しなんてない。

「星愛、お帰り」

「お兄ちゃん」

「着替えてきな、ご飯だから」

部屋着に着替えて、兄の隣に座る

「学校は楽しいか？」

「うん……」

「ありがとう (小声)」

「うん……」

ご飯を食べて自室に戻ると

最後にとった家族写真、この頃はまだ差別されてるなんて思っても見なかった。

どうして、愛してくれないんだろうか

じゃ、なんで私を産んだりしたの？

【誰かを好きになる】か…だれよ

裕翔は何を考えてんだろう？
だけど今まで誰かに家のことを話したのは初めてだった

ドキドキ……なんで、あいつが出てくるのよ


「はぁ……」

「コンコン」

「はい」

「星愛、明日暇か？」

「えっ？あ、ん……」

「凛子さんのところに明日行くんだけど来るか？」

「行く……」

「じゃ、10時な」

「わかった」

翌日身支度をして、階段を降りると

「じゃ、行ってきます」