明治禁断身ごもり婚~駆け落ち懐妊秘夜~
そこまで言うと、みるみるうちに涙があふれてきて止まらなくなる。
「どんな手を使っても八重を手に入れるつもりだった。八重を他の男になんて渡さない」
彼は私の両頬を大きな手で包み込む。
「でも……本当に警察を辞めてもいいのですか?」
「そんなものと八重を天秤にかけられない。俺には八重が必要なんだ」
熱を孕んだ視線で射抜かれ、迷いがなくなった。
「黒木さん、私、も……」
そしてゆっくり唇が重なった。
何度も角度を変えて私の唇を貪る彼は、やがて舌で唇を割って入ってくる。
そのまま粗末な夜具に押し倒され、甘い吐息が漏れた。
「八重は一生俺のものだ」
まっすぐに見下ろしてくる彼の瞳に自分の姿が映っている。
それだけで胸がいっぱいだ。
「はい。一生ついていきます」
感涙にむせびながら答えると、彼は再び唇を重ねた。