月夜に笑った悪魔






チャイムの音で目が覚めた。
そのすぐあとに「今日の授業はここまでー」と先生の声が聞こえてきて、授業中だったことを思い出す。


……私、寝てたんだ。
授業の最初にプリント配られたのは覚えてるんだけど、それ以降の記憶がないや。


夜、眠れなかったせいか授業中にやってきた眠気。
私はそれに抗うことができず……ずっと寝ていたみたい。


授業終了の挨拶をしたあとは、開放感にあふれる教室内。



そういえば、今のが4時間目の授業。
もう昼休みの時間だ。



私は鞄を持って立ち上がり、向かったのは社会科準備室。







……なんで社会科準備室に集合なんだろう。
先生とかいないのかな?



到着すれば、一応ノックを2回。



「入れば」


中から聞こえてきたのは、聞き覚えのある声──暁の声で。
私はゆっくり扉を開けた。


瞬間、すぐに感じた涼しい空気。
この教室内の冷房がついているんだろう。




たくさんの資料が並べられた本棚に、机と椅子、奥にあるソファ。


そのソファに座る、暁。
彼はパックの飲み物を片手に、そこにいた。

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