月夜に笑った悪魔
*
チャイムの音で目が覚めた。
そのすぐあとに「今日の授業はここまでー」と先生の声が聞こえてきて、授業中だったことを思い出す。
……私、寝てたんだ。
授業の最初にプリント配られたのは覚えてるんだけど、それ以降の記憶がないや。
夜、眠れなかったせいか授業中にやってきた眠気。
私はそれに抗うことができず……ずっと寝ていたみたい。
授業終了の挨拶をしたあとは、開放感にあふれる教室内。
そういえば、今のが4時間目の授業。
もう昼休みの時間だ。
私は鞄を持って立ち上がり、向かったのは社会科準備室。
……なんで社会科準備室に集合なんだろう。
先生とかいないのかな?
到着すれば、一応ノックを2回。
「入れば」
中から聞こえてきたのは、聞き覚えのある声──暁の声で。
私はゆっくり扉を開けた。
瞬間、すぐに感じた涼しい空気。
この教室内の冷房がついているんだろう。
たくさんの資料が並べられた本棚に、机と椅子、奥にあるソファ。
そのソファに座る、暁。
彼はパックの飲み物を片手に、そこにいた。