月夜に笑った悪魔


暁のお母さんのところ、って……お墓、だよね?
わ、私も行っていいの!?



「もともと今日行くつもりだった。……月城組とぶつかる前に、殺すことを話して許してもらおうとしてたから」



少し、低くなる声のトーン。
私は立ちどまって、彼の手をうしろに強く引っ張った。


ピタリととまる足。
彼はうしろを振り向くと、私と目を合わせ。


「今はちげぇよ?親父が起きた報告だけしに行く。美鈴も来てくれると俺が嬉しいんだけど」


一瞬心配になったが、彼は笑った。


「行く……!その前に、お花買っていこう!すっごくきれいなお花!」


私は大きな声で返す。
彼の手を強く握って……。


「あぁ」


それからはバイクに乗せてもらって、私たちはお花屋さんへと向かった。

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