月夜に笑った悪魔
手伝ってほしいシゴト?
それがお礼になるのなら、いいか。
「わかった」
内容を聞かずにこくんと頷いて。
自分の姿を思い出した私は、すぐにカーテンを閉め、持ってきた服を試着。
服はどれもカジュアルなもので、ぜんぶ着やすかった。
服を買ってもらったあとは、インテリアショップと携帯ショップへと行って。
そこで生活用品やらスマホまで買ってもらった。
──のちに、シゴトを手伝うと簡単に頷いたことを後悔することになるのを、この時の私はまだ知らない。
まさか、あんな目にあうなんて……。