愛は惜しみなく与う②

どうしよう

今俺が行って大丈夫か?新がなんとかしてくれるか?
いや、新の顔は組の中でもそこまで知られていない。巻き込まれそうだ


「おい」

「んだよ!」


「行ってこい」


え?

咄嗟に返事をしたら、そこにはフラフラと歩く親父が居た

「組長!ベッドへお戻りください。今日は体調がいつもよりもすぐれていせん。」


ゴトウがすぐに動き親父を支える
  
行ってこいって?


「クソガキが混じって巻き込まれても、もこっちは構わないが、お前がビービー言いそうだからな。気になるなら行け」


ゴトウがいるから大丈夫
そう親父は言った


俺は後悔しない方を選ぶ



「ゴトウ、親父を頼んだ」


「……お任せください」




離れを走る
あのカメラは門を潜ったところの映像だった。ってことはまだ、母屋の方に行ってないはず。

離れの庭を走り抜ける



こんなことなら、あいつらに話せばよかった。いや、違うな。話しても話さなくても、きっと乗り込んできた


杏が言ったんだろうな


嬉しいけど複雑。怪我も治ったばかりのはずだ。
< 160 / 419 >

この作品をシェア

pagetop