愛は惜しみなく与う②
「あ、こちらこそ。挨拶させてくださいゆうといて!」
そうかーーお泊まりかーー!楽しみやな
赤点とると、このお泊まりには行けないらしい。
朔の目を見ると血走っていた
大丈夫かいな…
響は泉が教えていたからか、もう大丈夫!と言っていた。
「あんたが赤点とったら、あたしの教え方悪いみたいになるし、死んでも赤点とんなよ!」
「るっせぇ!毎晩お前の激しさに、俺の身体はついて行けてないの。もたないの!」
……なんか言い方むかつくなぁ!!
「朔、杏のせいにすんな。お前の脳みそのデキが悪いんだ」
泉は旅行行きたかったら、本気でやれ、と言う。後から聞いねんけど、去年の夏休みは、朔は補講ばっかり行ってたらしい。
笑える
「杏ちゃん!海も山もあるから、水着必要だからね!!!」
突然キラキラした目で慧があたしを見る
海も山もある?最高やん!!
「で?水着?あったかなー。引越しで持ってきてないと思うわ」
まさかそんなエンジョイすると思ってへんかったし、水着なんか東堂の家にあるわ…