愛は惜しみなく与う②

屋上について、ドアを開けると


目の前には女の子6人がいた


あ、1人想像より多い…

あたしをみて直ぐにキッと睨みつけてくる女の子たち。そうかそうか。やっぱりこれが噂の呼び出しか

怖い顔…


「あんたが峰岸杏ね?そんなところに突っ立ってないで、こっち来なさいよ」

「は、はぁ」


あたしは近づくけど、そんなこと言われて近づく人おる?


「で、何の用ですか?」


一応な。だいたい理由は分かるけど、聞いてみる


「泉くんに、手を出したでしょ」

「手を出したと言いますと?」


まぁ、確かに手合わせは何回かしてるけど
そういう事じゃないんやろ?


んーーと首を捻ると

「しらばっくれんじゃないわよ!夜にあんたのことを、お姫様抱っこして泉くんが歩いてるとか、2人で手を繋いで歩いてるとか…色々目撃はあるのよ!」


こ、こわい
美人なお姉様方達は、鬼のような顔をする


「お姫様抱っこは多分、あたしが寝てた時かな?手を繋いでるってのは…まぁ普通ちゃう?」

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