海の底
紗枝と付き合いだしても、相変わらず三人で遊んでいた。
僕も気にならなかったし、紗枝も佳枝が大好きだった。

でも、あるとき彼女から別れを告げられ、僕たちは別れた。

そして死をきっかけに、僕は地元を離れた。


でも、それは間違いだったのだ。
もっと早く来るべきだった。


居間に行く途中、彼女の背中に声をかける。

「紗枝」

彼女は、軽く頷くだけで何も言わなかった。
それ以上は何も言えなかった。
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