初夜から始まる夫婦事情~一途な次期社長の溺愛は鎮まらない~
「マンションに行く前にどこかに寄るか?」

食後のコーヒーを飲んでいた柊哉さんがふと思い出したように言う。

「少し食材を買いたいのでスーパーに行きたいです」

マンションにはコンシェルジュが常駐しており、日中不在でも食材の配達を受け取ることが可能だ。でも私は実際見て買いたい方なので駅前のスーパーを利用するつもり。

「分かった。他には?」

「とくに無いです」

家具は搬入済だし、荷解きなども業者に依頼して終わっている。でも細々した片付けは有るだろうし、夕食の準備をしたらあっと言う間に夜になりそうだ。寄り道をしている時間は少ない。

「柊哉さんは寄りたいところないんですか?」

「俺はいい。もう少ししたら出よう」

「はい」

私は頷くと自分のミルクティーを飲み干した。

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