初夜から始まる夫婦事情~一途な次期社長の溺愛は鎮まらない~
食材を買い昼過ぎにマンションの部屋に到着した。

明るく開放的な玄関。広々としたリビングは三十畳くらいある。

インテリアは私も柊哉さんもそれ程拘りがない為、希望のイメージを伝えコーディネーターに選んで貰った。
ナチュラル色の家具を中心とした清潔感のある居心地の良い空間になっている。

それぞれの個室は、来客も殆ど無いはずなので、コーディネーターを入れず好きに家具を手配した。

私の部屋は実家に居た頃と大して変わらない、白木の家具のシンプルな部屋になっている。

柊哉さんの部屋はまだ見ていないけれど、書斎としても使うと言っていたから大きな本棚や机が置いてあるのかもしれない。

それぞれ自分の部屋で片付けをしていると、あっという間に時間が過ぎて行った。

時計に目を遣れば夕方の四時。

そろそろ夕食の準備をしようかな。

朝食が遅めだったので昼も兼ねていたので早めの夕食がいいだろう。

私は自室を出てキッチンに入った。

メニューは悩んだ末のハンバーグ。それにサラダとご飯とお味噌汁。

まだ柊哉さんの好みが分からないから定番のものにしてみた。

料理に慣れている訳でもないので、一時間以上かかったけれどなかなかうまく出来たと思う。

ダイニングテーブルに運びセッティングを終え、まだ自室で作業中の柊哉さんの部屋に行った。

ノックをすると「はい」と低い声がする。ゆっくりと扉を開き中を覗く。

まだごちゃごちゃした私の部屋とは違って室内は整然と整えられていた。

彼は壁際に配置したデスクに座っており、デスク上にはノートパソコンが置いてある。

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