【放浪恋愛】まりなの日記

【結局、女だったらだれでもよかったと言うこと!?】

1月23日・晴れ

アタシは、ここ数日間うつの状態になっていたけん、バイトも休みがちになっていた…

アタシは、知人が暮らしているアパートの部屋にほぼ閉じこもりがちになっていた…

外に出かけるとしても、近くにあるセブンイレブン(コンビニ)へ行って食べ物を買いに行くくらい…

カレが行方不明になった直後から、毎度のように取り立て屋がアタシの元にヒンパンに来るようになった…

この時、アタシの心にたまり続けていたうっ積がいつ爆発を起こしてもおかしくない状況下に置かれていた…

この日の朝、アタシは知人と一緒にアサヒカクテルパートナーのスクリュードライバーをのみながら身の上話をしていた…

アタシは、カレにだまされたことを知人にあらいざらいにうち明けた…

そしたら、知人が『まりな、あんたカレのホンマのことしらんかったん?』と言うてから、アタシにこう言うた…

「まりな、あんたはとんでもない男にだまされてしまったのよ…たくみの本性を知らずに好きになってしもたけん、大きなツケを背負ってもうたね。」
「大きなツケ。」

すると知人は、アタシに怒りをこめてこう言うてはった…

「たくみはね、これまでにぎょうさん女をたぶらかし続けていたわ!!さんざん女をたぶらかしておいて、都合が悪くなったらトンズラして行方をくらます…ほとぼりがさめたらまた元へ戻ってきて同じことをまた繰り返すのよ…ホンマにサイアクの男だわ!!うちが(大阪)キタのシンチのスナックにいた時のことだけどね!!店の女のコがあいつの被害を受けてしまったと言うてビービービービー泣きよったんよ…あの子、あいつの借金を背負わされたのでやりくりできんなってしまったんよ…あいつは過去にぎょうさん女をたぶらかして借金を押し付けて逃げ回って…ほとぼりがさめたらまた戻ってきて同じ事を繰り返すけん…アタシはあいつに対して『これ以上店の女のコをたぶらかし続けるのであれば、アタシにも考えがあるわよ!!』と凄んだのよ…そのあと…アタシ…能勢郡にある森林公園で、男たちにレイプされたのよ…恥ずかしい姿にさらされて、置き去りにされたのよ!!アタシはあの時に受けた汚辱(おじょく)は死ぬまでわすれへん!!もちろん、カレに対するうらみはまだ晴れてへんけん!!」
「そんな…」

アタシは、知人の話を聞いたけん、ゼックしてもうた…

アタシは、あの時近見山の雑木林で男たちから集団でレイプされた後、恥ずかしい姿にされて置き去りにされた時のことがよみがえったので、また同じ目に遭うかもしれへんと思っていた…

もしかしたら…

アタシはまた、同じようなはずかしめを受けてしまうかもしれへん…

アタシの心は、いつも以上にザワザワとしていた…
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