【放浪恋愛】まりなの日記

【アタシは、夜の女です…】

7月27日・はれ

夕方5時頃、スポーツ新聞社の原稿係では、明日の朝刊の記事の打ち合わせや締め切りの時間が迫っていて、ピリピリとはりつめていた…

せやけん、アタシは上の人から『締め切りの時間が迫っているから、事務所の外に出ていなさい。』と言われたので、社内のトイレ清掃をしていた…

原稿係は、締め切り時間の五時間前になるとピリピリと空気がはりつめていたけん、アタシの居場所はどこにもなかった…

原稿用紙の運搬やお茶くみは、他の人がやっていたけん、アタシはトイレ掃除に回っていた…

アタシは、どちらかと言うたらひとりでもくもくとする仕事の方が向いていた…

はりつめた雰囲気の職場で働くことなんかしんどいけんイヤやねん…

松山の女子高に在学中にファイナンシャルプランナーの資格を取ったとしても、はりつめた雰囲気の中で働くことはできひんけん、長続きでけんと思ってはる…

深夜1時にスポーツ新聞社のバイトを終えた後、アタシは海岸通り3丁目にあるセブンイレブンで明け方までバイトしていた…

アタシは、女ひとりになっても生きて行けるようにがんばってお金を稼いで、貯蓄を作って、貯蓄が出来たらまた新しい居場所を探しに旅に出ることを繰り返していたので、腰が落ち着かない日々はまだまだ続きます。
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