あやかしの集う和菓子屋にようこそ
「私たちは、あなたの味方です。あなたの気持ちを一番に考えます。あなたの嫌がることはしません。私たちに。あなたを助けさせてもらえませんか?」

優しく私は問いかけ、ゆっくりとお嫁さんに近づきます。私の手でそっとお嫁さんに触れました。と言っても、私の手はお嫁さんの体をすり抜けていきます。

「……ううッ!……ぁあ……」

お嫁さんは泣き出し、沙月さんと葉月さんはホッとしたような顔を浮かべていました。

「あなたの想いを教えてください」

私がそう訊ねると、お嫁さんは泣きながら話します。

「エ……メ……エメ……ラル……」

「エメラルドのネックレスか!!」

葉月さんが女性を見つめました。その女性の胸には美しい緑の宝石が揺れています。

「それを咲さんに返してあげてください。それはここにいる咲さんのものです」

沙月さんがそう言いましたが、女性は「嫌よ!大体、その女はもう死んでいる!!このネックレスは私のもの!!」と喚き散らします。
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