幼馴染でストーカーな彼と結婚したら。

「ふーん……そういう感じなんだね。もっとふにゃふにゃした感じの子かと思ってた」
 藤森先生は私の目を見て微笑む。

(どういう意味よ……)

 そう思いながら、またドアを叩いてみる。

「無理だよ」
「無理なんて決めつけないで」
「ここは外に音が聞こえにくいからね」

 そんな声が聞こえて、ふいに髪が一束手に取られた。
「なんですか」
 思わずその手を振り払って振り向くと、藤森先生は楽しそうに笑っていた。

「ん? だから、もし今この中で何かあったとしても、誰も知らないんだよ?」
「はぁ……?」

 そう返して、眉を寄せる。
 心からわけの分からないことを言い出す先生だ。

 もしかして、私、殺されるとかそういうことじゃないだろうな……。
 そうなった際には、絶対に返り討ちにして、藤森先生の灰は海に流してやる……!

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